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中島千波 

「三春の瀧桜・4」 (シルクスクリーン)

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滝桜は日本を代表する桜の巨木で、「日本三大桜」の一つに数えられます。
(他に山梨県北杜市の「山高神代桜」、岐阜県本巣市の「根尾谷淡墨桜」)
梅、桃、桜が一時に開花するといわれる福島県の三春町にある根回り11メー
トル、高さ12メートル。樹齢1000年を超える紅枝垂桜。

淡紅色の花をつけた花糸が枝垂れた姿は瀧桜の名前の通り、その美しさは
日本一といわれる。大正11年10月12日(1922年)、国の天然記念物の指定を
受けた名木です。

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【所 在 地】    ◆ 所在地:福島県田村郡三春町大字滝字久保

【交通案内】   ◆ 電車/JR磐越東線「三春駅」より8km(タクシー料金2000円程度)

【問合せ先】   ◆ 三春町役場商工観光担当     電 話 0247-62-3960

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「三春の滝桜」についての想い
 
世界最高峰のエベレスト8848mに女性世界初の登頂に成功。そして女性で世界初の7大陸
最高峰登頂者となる世界的に著名な女性登山家である 田部井淳子さんが「三春の滝桜」に
ついて2006年4月7日付の日本経済新聞の夕刊誌上で判りやすく説明されていましたので原文
のままここにご紹介させていただきます。

桜の季節になると全国的に紹介される場所がたくさんあるがその中の一つに福島県三春町の
滝桜がある。樹齢千年を超えるしだれ桜で例年四月二十日頃見ごろになる。
 
三春というのは梅と桃と桜の花が一度に咲くので三つの春と書いて三春といわれる。小さな城下
町だが寺が十一あり、すべての寺にしだれ桜がある。私はこの町で生まれ育った。
最近の町村合併でも合併せず小さな町のまま残った。この滝桜は昔広い菜の花畑の中にポツン
とあった。三春小学校二年生の時の私たちの遠足の場所だった。
 
四月中旬になると全国からこの一本の桜を見に多くの人がやってくる。千年以上の風雪に耐え
滝が流れる如く花をつけた枝が風に揺れる姿は見事である。子供の頃から桜の時期になると
どの家も重箱にごちそうを詰めて花見に山に行った。
 
"サクラ"のサは神稲のこと。穀物に宿る神霊、つまり田んぼの神様を意味しクラは座のことであ
る。昔から日本人はサクラを見に山へ行った。田植えの時はその田の神様の宿る山へあいさつ
に行き準備に入るのが習わしだった。最初に植える苗を"さなえ"、苗を植える女の人のことを
"さおとめ"、田植えの前の田越こしのの祝いを"さおり"、田植えが終わって祝うのを"さなぶり"、
その頃に出てくるはえを"さばえ"、降る雨を"さみだれ"という。サクラ見は田の神の宿る山へ
行って豊作を祈る欠かせない行事の一つだったのだ。
 
今、桜の下で宴会をする人たちはこんなことは考えてもいないだろう。三春の滝桜の子を私は
自分の家の庭と母校である昭和女子大学に植えている。遠く祖先や田んぼのことに思いをはせ
る大事な樹として残したいと思ったからだ。


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